GPL のレースを始めて最初に困惑することのひとつに、予選の時のピットアウトのタイミングが難しい、ということがあると思います。長いことオンラインレースをやっていれば、自然に解ったり、誰かに教わったりする機会があると思いますが、なぜか明文化されたものを読んだことがないので、今更ながらですが書いておきます。

 Papyrus のデフォルトトラックでは、Monza、Mexico などは、見通しが良く広くて長いフラットなホームストレートで、ピットから見てトラックのセンターラインより向こう側がレコードラインなので、どういうドライバーが何人走っていようがタイミングを全く気にすることなくピットアウトすることができます。Silverstone もラップ中のドライバーからも、これから出るドライバーからも互いに認識しやすいので簡単です。反対に、ピットアウトのタイミングが最も難しいトラックというと、Mosport、Watkins Glen が挙げられるでしょう。Spa、Rouen、 なども、ピットアウト直後にカーブがあるので、タイミングの計り方に自信が無ければ難しいと感じるかもしれません。
 たまに見かけるのが、ピット出口でミラーと音で確認しようとしている人ですが、これは状況によってはラップを刻んでいる車が突然現れるので危険です。Bandwidth Patch を適用していないデフォルトの場合は、トラックの周回方向の逆方向に見える車の数は 1 台ですから、自分の次にピットアウトしようとしている車がピットレーン上の後方にいる場合は、その車との距離より近い位置に周回中のタイムアタックしている車が入ってくるまでは全く見えないわけです。

 最も確実で安全な方法は、トラックに出る前のリプレイ画面を使う方法です。

 まず、ピンク色の円で囲ったところに "Live Feed" と出ていたら、その時にリプレイ画面に映っている映像はライブ(リアルタイム)なものではないので、この "Live Feed" を押します。

 押すと、"Live Feed" ボタンの表示が消えます。これで現在のトラックの模様がリプレイ画面を通して表示されます。
 尚、見ていた車がワープしたり自分の回線状況が悪い場合には、リアルタイムの表示ではなくなり "Live Feed" のボタンが出現するので、注意してください。

 次にカメラを TV1 に切り替えます。他のカメラでも構いませんが、トラック位置と前後の車の関係が解りやすいのは大抵 TV1 です。

 このスナップショットでは、現在は画面中央の Ferrari、C. Amon の車に TV1 のフォーカスがありますが、ドライバー名 "C. Amon" の左の矢印を押すと、C. Amon の直後を走っている車にフォーカスが移ります。このスナップショットの場合は 2 台目の Cooper にフォーカスが移り、さらにもう 1 回左矢印を押すと、その後方の Lotus にフォーカスが移ります。逆に右矢印を押すと、現在見ている車の前を走る車にフォーカスが移ります。
 この機能を使って、自分が安全にピットアウトできるような車間距離が開いている場所を探すわけです。

 このやり方でピットアウトするには、トラックごとに TV1 カメラがどこを映しているのか、また、自分がその時点で走り始めてピットアウトした時に、列のどの辺りに入ることができるのかが解らないといけませんが、何度がやってみれば難しいことではないと解ると思います。